令和5年の記録

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令和5年の活動実績のうち、能の実演に関するものは、5月に「能と謡」(春の会)詳しくはこちら

、9月に薪能 詳しくはこちら、10月に「能楽秋の会」 詳しくはこちらを開催しました。

10月の「能楽秋の会」では、能の実演は行わず、素謡(謡のみの実演)と仕舞(能のクライマックスや最後の部分の舞を、面や装束を着けないで実演するもの。謡がつきます。)、舞囃子(仕舞に囃子がついたもの)を行いました。

能と謡 令和5年春

令和5年5月28日(日)11時より 於 会津能楽堂

1 番組と役 

 ・素謡  老松 

    シテ:折笠成美 ワキ:新井田大 ツレ:深谷信也

 ・同   柏崎 写真はこちら

    シテ:佐藤文江 ワキヅレ:宇田宣子

 ・仕舞  草紙洗い小町 佐藤かよ子

 ・同    鞍馬天狗 星田光子 写真はこちら

 ・舞囃子 鶴亀 佐藤ヨシカ 大鼓:坂内庄一 小鼓:松井恒子 太鼓:一条正夫 笛:角田久美子 あらすじはこちら

 ・素謡  羽衣 

    シテ:渋川兼三 ワキ:鈴木圭介

 ・同   頼政  

    シテ:浜崎幸子 ワキ:小島原一枝

 ・舞囃子  桜川  大野 篤  大鼓:平山 昇 小鼓:馬場則子 笛:星田光子 写真はこちら

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 ・仕舞  七騎落 小島原一枝 写真はこちら

 ・同    西行桜 山垣美枝子 写真はこちら

 ・素謡  融(とおる)  星 忠勝 写真はこちら

 ・半能  西王母 シテ:秋本征子、 ワキ:船木真一 ツレ:村越洋子 ワキヅレ:猪俣隆二 大鼓:坂内庄一 小鼓:折笠成美 太鼓:一条正夫 後見:上野正義、堀 篤子 あらすじはこちら 写真はこちら

 

2 写 真

                                                               ・素謡  柏崎 

      ・仕舞    鞍馬天狗 

                                                                                                                      ・舞囃子  桜川

                                                                ・仕舞  七騎落

     ・仕舞   西行桜

                                                         ・素謡  融(とおる) 

                    ・半能  西王母  

3 あらすじ・解説

 舞囃子  鶴亀

唐の国、玄宗皇帝の御代、年の始めに臣下一同参内し、帝を拝し宮殿をたたえます。恒例により鶴と亀が長寿をささげる舞を舞えば、帝自ら月宮殿で舞楽を奏します。舞囃子は皇帝の舞の部分です。舞う曲は「楽」というリズミカルで足拍子の多い舞……祝賀の謡と変化に富んだ舞・囃子の清々しい曲です。

舞囃子  桜川 

幼子の桜子は貧しい母を助けるため、人商人に身を売ります。それを知った母は悲しみ狂気となり、あてもなく桜子を探し歩きます。3年の月日が流れ、常陸の国、桜咲く桜川に母はたどりつきます。ここから舞囃子が始まります。桜川に散りゆく桜の花びら……我が子を思い興奮した母は、はかない花の命を謡い、散る花を粗末にすまいと肩にした掬い網で花びらを掬い集め、ああ桜子が恋しいと狂い舞うのです。舞囃子はここまでです。

この後、母子は再開し、共に故郷に帰ります。桜川・桜子・桜の神様と桜尽くしの曲になっています。

 

⌘半能  西王母 

周の時代穆王(ぼくおう)の御代、多くの人が集い、泰平を寿ぎ喜んでいるところに、桃花の枝を肩にした一人の若い女性が現れ帝に申します。

「三千年に一度だけ花開き実を結ぶ桃が咲きました。これも帝のご威光です。お捧げ申します。」

女性は桃の花を帝に捧げると「私は西王母の分身です。やがて真の王母の姿となって、仙桃の実を捧げに参ります。」と約束し、天に昇っていきました。

ここまでが、前半です。本日の能は【半能】なので、この後から始まります。

帝は喜び宮中の楽人を集め、管絃を奏して西王母の天降る(あまくだる)のを待ちます。

やがて冠をつけ美しく装った西王母が下羽(さがりは)の楽(がく)の音の中、侍女を先立てて現れます。玉盤(ぎょくばん)に不思議の桃の実を載せ帝に捧げると、春風に和しつつ舞い、神も人も花もともに酔い、喜びを尽くして、西王母は天路はるかに昇り去るのです。

この曲は終始、美しくめでたい曲となっています。

 

 

第35回 会津鶴ヶ城 薪能

令和5年9月23日(土・祝) 17時30分より 於 会津能楽堂

 会津若松市市民文化祭の参加行事として行われ、会津若松市長よりお祝いのことばをいただきました。

 1 番組と役  

 ・仕舞 (宝生流)  巻絹 小島原一枝 写真はこちら

 ・同  (宝生)   東北(とおぼく) 堀 篤子 写真はこちら

 ・舞囃子(観世流)  敦盛(あつもり) 佐原昭一 大鼓:角田久美子 小鼓:栗城幸子 笛:佐藤   仁 写真はこちら

 ・能    猩々(しょうじょう)  シテ:船木真一 ワキ:新井田大 大鼓:坂内庄一 小鼓:松井恒子 太鼓:一条正夫 笛:星田光子 写真はこちら あらすじはこちら

              

2 写 真 

                ・仕舞(宝生流) 巻絹 

                                                                      ・仕舞(宝生流)  東北(とおぼく)

 

                                                               ・舞囃子(観世流)  敦盛(あつもり) 

   ・能   猩々(しょうじょう)

 

3 あらすじ

 能  猩々(しょうじょう)

かね金山(きんざん)(揚子江沿岸の山)の麓、揚子の里に高風(こうふう)(ワキ)という男が住んでいました。親孝行の高風は、夢のお告げに従い、揚子の市(いち)で酒を売り、お金持ちになっていきます。高風の店にはいつも不思議な客がやってきました。いくらお酒を飲んでも顔色が変わらない…ある日名を問うと海中に住む猩々と名乗りました。(猩々は酒を好み舞い戯れる妖精です)高風は、猩々との約束に従い、菊の花の酒を持って潯陽(しんよう)の江のほとりで、猩々が現れるのを待ちました。

やがて波間から猩々(シテ)が姿を現します。この作品用の能面をつけ、赤頭(あかがしら)に、赤で統一された装束を身につけ、下羽(さがりは)という軽快な囃子にのって登場すると、友に逢う喜びを語り、酒を酌み交わします。

月も星もくまなく輝き、芦の葉は笛のよう、波は鼓の調べのよう…猩々は舞(中之舞(ちゅうのまい))を舞い、高風の質素な心をたたえ、汲めどもつきぬ酒壺を与えると足取りもよろよろと臥すかと見えて高風の夢は覚めます。しかし猩々の酒壺はそのまま残り、家も栄えたのです。

 

能楽秋の会 令和5年秋

令和5年10月29日(土)11時より 於 会津能楽堂

 1 番組と役

 ・素謡  竹生島  

    シテ:大野 篤 ワキ:佐藤 仁 ツレ:山垣正英

 ・同    遊行柳 

    シテ:小野木和子 ワキ:齋藤令子

 ・舞囃子 高砂  堀 篤子 大鼓:船木真一 小鼓:松井恒子 太鼓:一条正夫 笛:星田光子  あらすじはこちら

 ・素謡  朝長  

    シテ:河合政弘 ワキ:星 忠勝 ワキツレ:星 安博

 ・舞囃子 絃上  山垣美枝子 大鼓:平山 昇 小鼓:馬場則子 太鼓:山垣正英 笛:角田久美子 あらすじはこちら

 ・仕舞  女郎花  橋本五十雄 

 ・同   花月   秋本征子 

 ・同   小鍛冶  星田光子

 ・素謡  三井寺 

    シテ:渡部静子 ワキ:堀 篤子 ワキツレ:宇田宣子

 ・同    清経 

    シテ:坂内庄一 ワキ:長澤 豊 ツレ:白井治男

 ・舞囃子 班女 折笠成美 大鼓:角田久美子 小鼓:佐原昭一 笛:佐藤 仁  あらすじはこちら

       

2 あらすじ・解説

 舞囃子  高砂 (たかさご)

能の代表的な祝言曲で、知名度の高い曲です。前半は、老夫婦の姿を借りた播磨の国高砂の松の精と摂津の国住吉の松の精が、常緑の松に例えて長寿と夫婦の情愛を語ります。後半は住吉明神が姿を現し、澄んだ月明りのもと颯爽と舞を舞います。

舞囃子は住吉明神の舞の部分、舞う曲はテンポの早い「神舞」。「千秋楽は民を撫で、万歳楽には命を延ぶ」と国土安穏、寿福千年を祈り、天下泰平を寿ぎ(ことほぎ)ます。

相撲の最終日を千秋楽というのも能から出た言葉です。 

 

舞囃子  紘上 (げんじょう)

「紘上」は中国から渡来した「青山(せいざん)」「獅子丸」とならぶ三面の琵琶の一つで、この曲は琵琶の名器にまつわる物語です。

さて、平安時代末期の琵琶の名手太政大臣藤原師長(もろなが)は中国に渡り奥義を極めようと、都を出て須磨の浦に着きます。しかし、塩屋(しおや)の老夫婦に姿を替えた村上天皇と梨壺(なしつぼ)の女御(にょご)の琵琶と琴の見事さに感じ入り中国への渡航を思いとどまります。

夜半となり、村上天皇の霊が神々しい姿を現し、龍神に命じて龍宮から「獅子丸」を持ってこさせ師長に与えます。

舞囃子はここからです。師長は村上天皇や八大龍王(はちだいりゅうおう)と共に楽を奏で、村上天皇は舞を舞い(早舞(はやまい))天に帰り、師長は琵琶の名器を携え都に戻って行くのです。

   

      舞囃子  班女 (はんじょ)

美濃国野上の宿に花子(はなご)という遊女がおりました。東国へ下る都の貴公子吉田の少将は花子を深く愛し後日を誓って形見の扇を取り交わします。形見の扇を抱いて恋焦がれる花子は憎まれ追い出されてしまいます。追い出された花子は都に向かい神仏に少将との再会を祈り、扇をながめ、舞(中之舞)を舞い、恋しい人に逢えない悲しさに狂乱します。この部分が囃子です。

しかし、その後二人はめぐり逢い形見の扇を取り交わし再開を喜びあうのです。

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