昨年度のご報告(15年) 

  11月9日(日)  

 秋 季 演 能 会  場所 会津若松市文化福祉センター 

   能 「女郎花」 Ominamesi

前シテ 岩淵健一 後シテ 玉川おくに   ツレ 渡部妙子   ワキ 平山昇

   大鼓  坂内庄一   小鼓 折笠成美    堀篤子

    地謡 星茂登美 古田豊子 宇田宣子 和田保子 大塚としえ 

           佐藤ヨシカ 浜崎幸子 石田セツ子

  後 見   丑米義弘  丸山一郎 小野木 保 鈴木直寿

写真上、前シテ(手前)老人、実は頼風の幽霊とワキ旅の僧が女郎花について語り合っている場面。

    

写真上、中入り後、頼風夫婦があわられたところ

    

        

 半能 「小督」Kogou,

前シテ 折笠成美  小督 渡部ヒロ子 ツレ 五十嵐常子

大鼓 舟木真一  小鼓 阿部晃司  山田和彦

地謡 渡部測行 角田喜久雄 佐藤 実  星 昭

 稲村忠兵ヱ 中村寿男  伊藤 毅 丸山一郎

後見  松川善之助 岸 栄一郎 伊東 正 上野正義

 装束方 丸山美伊子 佐藤ヨネ 小野木和子岸栄一郎  その他。

 写真左、地謡,囃子方の入場後、小督とツレが舞台に入り正面左に座す。 続いて、写真2段目左は作り物(大道具、小道具類のこと)の片折り戸を運び込み、いよいよ、能の始まりである

 写真上、仲国が小督の局の住まいの片折り戸を手がかりに探し当て、案内を請うている場面。

写真左、天皇の御文をわたした場面

写真下、仲国の舞「峰の嵐か松風か、

それかあらぬか、尋ぬる人の琴の音かとーー」

名高いところ

   舞囃子 「養老」  「葛城」     

   素 謡

      老松(能楽会A)  井筒(喜宝会、輝雲会)   融(龍宝会)  

     鉢木(若松みやび会) 実盛(宝円会)  頼政(能楽会B)  玉鬘(観世)

  鶴ケ城薪能(第17回)   日時 平成15年9月23日 17時30分開演

                       場所 鶴ケ城 本丸 特設舞台   

   演目 能 羽衣」 Hagoromo

会津秋祭りー歴代藩侯行列の閉会式解散式終了後。

午後4時30分、待機していた会員によって、各持ち場ごと手際よく特設舞台を能舞台に作り変える作業が始まる。写真は橋懸かりを組み立てている。

この後、鏡板(老松)の幕、左右の袖に仕切りの幕を張るのだが、風が強く,右側の幕は張ることが出来ず夜の帳に期待して、開演となる。舞台には立たない能楽会員の組織的活動があっての薪能である。

舞台裏のテントでは装束方の活躍が始まっていた。ワキの着付けが終わり、シテの面(オモテ)をつけている。まもなく開演。シテやワキの緊張は高まる。オモテにかくれて表情は見えないが、手のひらから心を静めている様子が伝わる。 装束方 丸山美伊子 岸栄一郎 佐藤ヨネ 小野木和子 森田ルリ子 

 仕舞4曲

  八島 木村玲子     野宮 長谷川桂子

  地謡 長沼常哲 庄條静雄 湯田真佐弘 河合政弘 

      五十嵐謙一郎

  大江山 山田ミヤ子    杜若 金川照子

  地謡 堀篤子 五十嵐常子 玉川おくに 瓜生光子 

      五十嵐久子

 17時30分開演

 束の間の夕焼けの下に繰り広げられた4曲の仕舞    右の写真は大江山

仕舞の終了後火入乃儀があり、いよいよ薪能 

           解説 岩澤和子 

シテ志波幸代  ワキ坂内庄一  ワキツレ佐藤 實 

  大鼓山田和彦   小鼓阿部晃司  太鼓 佐藤ヨシカ  笛 野崎邦子

  地謡 一条正夫  佐藤信英 平林光雄  星 昭 

       稲村忠兵衛 中村寿男 針生 博 佐藤昌一

  後 見 松川善之助 丑米義弘 折笠成美 

        丸山一郎 小野木 保

  天人(シテ)の舞。薪は強風のため控えられ、

  スポットライトの照明に浮かび上がる天人。

 寄せられた声

「夜空に浮かび上がる美しい鶴ガ城を背景にした薪能格別なものがある」とはある観客が語ってくれた感想である。また、「照明は舞台全体にあたるよう工夫したら良かった」との声もあった。

    

春 季 演 能 会  

    雲雀山 Hibariyama    前シテ 古田豊子 後シテ 石田セツ子  子方小島原駿介

    ワキ  松尾幸生   ワキツレ 舟木真一  大鼓  坂内庄一   小鼓 阿部晃司   笛 野崎邦子

 乳母(シテ)が隠し育てていた庵の姫に、今日もまた里に出て花売りのため、しばしの暇を

 賜りたいと告げている場面

寄せられた声)藁屋の中の子方とシテの姿が心を打ちます。めくりの「雲雀山」という

  曲目名の入っている場面、は能楽写真集では見ることのできない写真で、

いかにも素人が一生懸命やっている雰囲気が出ていて、とてもよかったと思います。

父(ワキ、豊成)が捨てたわが子を迎えに来たが、互い見忘れている。ところが、そこは親子である。

すぐに打ち解け喜んでいる場面。

 <寄せられた声>ワキと子方の出会いの姿もよかったと思います。ワキはものすごく感激しているのに、

     その他の人はあまり関係なく、能「雲雀山」をたんたんと進行させていたようです。

      この場面、多くの観客の感動を呼んでいます

   竹生嶋 Chiikubushima 

      前シテ 一条正夫  ツレ宇田宣子  後シテ 伊東 正  天女 森田ルリ子

           ワキ 鈴木直寿  大鼓 山田和彦  小鼓 折笠成美  太鼓 佐藤ヨシカ  石田桂子

前シテ(漁翁)とツレ(女)の船に頼み、ワキ(臣下)は竹生嶋へ運んでもらう。所は海の上、

周囲の山々残雪と花で眺めはよい。3人の人が竹生島へ舟で渡る所ですが、いかにも能らしい場面です。

(寄せられた声)女の姿勢がよいと尚いいのですが、撮影者の責任?、演技者の力量?

                                      湖中より、後シテの竜神が現れたところ。

来場者のコメント)龍神が豪快に自己を顕示する姿は、見る人を飽きさせません。

         演技者の力量が問われるところですが、会津能楽会のレベルの高さを現わしています。

   舞囃子

 「融」 三須賢二   大鼓 平山 昇  小鼓 山田和彦  太鼓 佐藤ヨシカ  笛 角田久美子

 [草紙洗] 佐藤りえ   大鼓 舟木真一  小鼓 阿部晃司 笛 木村玲子                           

   素謡 7番

       高砂(龍宝会)  田村(若松みやび会)  熊野(喜宝会、輝雲会)

       班女(能楽会B) 鵜飼(能楽会A) 千手(宝円会) 船弁慶(観世)