リニューアルから10か月怠けていたら、覚えたつもりの編集ソフト(wordPress)の使い方を忘れてしまっていた。集中力と記憶が弱まる老いの身には少々負担が大きいのか、これが傘寿の現実と受け止めたが、パラリンピックのアスリートに比したら、大した努力でもないと思い直して、更新にとりかかり、ようやく完成した。のべ一日を費やしたが、気分はすっきりした。

先伸ばしにした背景には、9月22日の薪能「黑塚」地謡、10月30日の秋能「経政」のワキがあり、このところの「ひざ痛」から、とてもワキ座での「下ニ居」は無理と考えるようになったことがある。謡の暗記どころか、座椅子探しと座り方対策ばかり考えていたからであった。

ところが、今度のワキは仁和寺に仕える「大納言の僧都」と身分の高い名のある僧だ。能の手付書によると「腰桶にかける」とわかり、ほっとした。さあー、謡に集中しよう。まずは暗記だ!(ksk)